新型コロナ対策とGoogle マップの「タイムライン」の活用

2020年4月7日、7都府県に緊急事態宣言が出されました。差し迫る脅威に、一人一人が感染防止に対する意識をしっかり持ち、行動すること(可能な限り自宅にいること)が求められています。 

そんな中、どうしても外出せざるを得ない人もいると思います。感染を疑う症状が出た時、症状がひどくなる前にやっておきたいことがあります。 

いつ、私は、どこで誰と会ったか。可能な限り最低2週間は記録しておく方が良さそうです。 

既にご存知の人も多いでしょうし、個人情報を残したくない人にとっては、不愉快な内容かもしれません。ただ、非常時ですので、記録しておく時に役立つ機能として、Google マップの「タイムライン」をご紹介します。

合わせて、私たちがやるべきこと、求めていきたいことについても触れたいと思います。

感染してたらどうする?

もし、自分が感染してしまったらどうなるか?2020年1月に中国での感染拡大を知り、自分が気づかないうちに感染し、人にうつす可能性があることに大きな恐怖を感じました。

今、私たちが感染してしまったときにすべきことの一つに、過去の一定の期間に自分がどこに行き、誰と接触したのかを明らかにすることがあります。

いまだに我が国は検査数が少なく、感染したことを確認できるまで時間が必要なようです。そんな時、既に感染した人が、過去にさかのぼって誰と接触したかすべて明らかにできれば、接触した人が検査を受けやすくなり、その人の重症化リスクを減らすことになると考えます。

Google マップのタイムライン

普段、私は目的地をGoogle マップに入力し、経路を検索して予定の時間に目的地に到着できるよう、時間管理しています。バスの路線や、発着時刻まで情報として取り込めて非常に便利です。

合わせて経費を後で確認する際、いつどこに行ったか、交通機関は何を使ったか、1年分まとめて調べることもあります。その際使う機能が、「タイムライン」です。 

この機能を使うには、スマホの位置情報サービスを常にオンにしておく必要があります。合わせて、「ロケーション履歴を有効にする」必要があります。 

この時点で拒否される方も多いかもしれません。これで、Googleにご自身の位置情報がすべて記録されます。 

具体的な操作方法については、Googleマップのヘルプをご確認下さい。

https://support.google.com/maps/answer/6258979?co=GENIE.Platform%3DAndroid&hl=ja&oco=0

何年何月の何時ごろ、自分がどこにいたか、ほぼ正確に把握できます。自分がいつ頃どこにいたか分かると、かなり正確に、誰と会っていたかなど、把握出来るのではないでしょうか。

感染拡大でわかったこと

日本で感染が拡大し始めた初期段階、2020年1月後半から2月初めの段階で、このような感染拡大状況は容易に想像できたのではないでしょうか。私も、2月3日に、「国がマスクを全世帯に配給し、マスク着用を推奨。」とFacebookに投稿し、発症するに前に他人に感染させてしまうリスクについて書いています。 

アベノマスクと揶揄された、首相からのマスク配布の公表は4月1日でした。1月の段階でマスクの確保など、打つべき手を打ち、国民に対して危機意識を浸透させ、他人にうつす可能性を下げるためにマスクをもっと早く配布していたら、もう少しましな状況だったかもしれません。 

残念なことですが、WHOの判断は間違い、多くの国の政治も行政も対応を誤りました。一方、台湾、シンガポールといった、対応を評価されている国もあります。

私たちが出来ることは、こういった対応への批判をすることではありません。政治家を選んでいる私たちにも責任はあります。私たちができることにしっかりと対応し、しっかりと政治に対しても意思表示をしていくことが、重要だと思います。

やはり検査数拡大を

FP相談ねっとの「期待される新型コロナウイルスへの検査対応とiDeCoの運用」

に書いたように、早急にPCR等の検査数を飛躍的に増やさなければならないと思います。制度上入院させなければいけないとかルールを度外視し、早く対応して頂きたいです。 

クラスター対応戦略は、一定の機能は果たしたのでしょうし、医療崩壊しないようにするために、あえて検査をしてこなかったのかもしれません。しかし、専門家が陥る罠もあると思います。 

法律で決まっているからできないのではなく、やるべきことを最優先し、最も有効な手段をとるため、それに合わせて法律を運用すれば良いと思います。ホテルを借りて入院させることもできているのですから、常識で考えてやるべきことを最優先する。そうあってほしいと願います。 

私たちには、素人だから見えていることがあると思います。法律を知らないから言えること、その中にも本来とるべき選択肢があると思います。 

東京都は2020年4月1日から9日までに、一日平均294人検査し、一日平均110人陽性と発表し、4月10日には189人の陽性患者数を発表しています。明らかに検査数が不足し、隠れ陽性が多数存在することが推察されます。 

政治、行政の邪魔はしてはいけませんが、素人だから見えることをはっきり伝え、生かしていただけるような国にしてきたいです。お客様の資産管理をお手伝いする立場から、経済の一日でも早い回復を願い、改めて、早急な検査数拡大を望みます。